読書時間がとれない人のための音声入力〜音声入力を活用した効率のよい読書メモのススメ〜

macOS の音声入力機能が思いのほか便利だったのでブログにまとめてみます。

自分について

自分の属性を簡単にまとめると次の通りです。

  • Web アプリケーションエンジニア
  • 読書は好きだが、仕事関係の本を読む時間はない
  • 子ども(2 歳)がいる

読書に対するモチベーションとしては、読書を通じた学習はしないといけない、積極的にしたいという気持ちはありますが、今は平日・休日ともに子どもとの時間を優先しています。読書会に参加もしていません。

また、読書のための時間を数時間まとめてとることは基本的に難しく、1 日に数十分〜 1 時間未満の時間を数回に分けて捻出しています。

書籍との付き合い方

書籍は月に数冊は購入します。セールのときは Amazon Kindle や PDF で買うこともありますが、それ以外は紙の本を買います。

正直、紙・電子のどちらにもメリットは感じていますが、内容が高度になるにつれて紙の書籍を複数同時に開いて比較しながら読む方が理解しやすいと感じています。

かさばる本は紙・電子の両方で買っていることが多いです。 これは、2 冊同時に買うのではなく、版が新しくなったときや翻訳が出版されたときなどに別のフォーマットで買いなおしているためです。 あえて両方買うということはないです。

本を読むときは、基本的には自宅で椅子にかけて読むことが多いですが、出先で時間ができたときは iOS電子書籍をよく読みます。

読書メモの効率を上げる

読書メモはあまり取りません。 ただ、洋書(特に技術書)では、センテンスごとに理解した内容を翻訳してメモをとることが多いです。 これは、あまり英語力に自信がなく、あとで読んでいた内容をわからなくことがよくあるので、あとで参照しやするなるようまとめるようにしています。

日本語の書籍の場合は、書籍に対してメモをとることはありませんが、特定のトピック(たとえば、関数型プログラミングデザインパターンなど)ごとに書籍からの引用を抜き書きしてまとめるようなことはあります。

音声入力が便利と感じるようになったのは前者のような場合です(後者の抜き書きのような場合だと、正直、コピペしてしまった方が楽です)。というのは、翻訳する場合は次のようなプロセスを経る必要あり、手数が増えてしまうためです。

  1. 英文を読む
  2. 頭の中で日本語におきかえる
  3. キーボードを打つ
  4. 文章を推敲する・整える

音声入力にすることで 1、2 に集中できます。 音声なのでキーボード入力がなくなるのは当然ですが、翻訳でつまったときも修正内容をそのまま書いておいてあとでまとめて整えることができます。

むしろ、英文を読むときは粗くともすばやく流れを意識した方が全体として理解しやすくなります。細かな部分の理解を推敲するときに修正してゆく方がより効率よいと感じます。

音声入力を有効化する方法

maoOS の音声入力はデフォルトでオフになっているのでシステム設定 > キーボードから設定を有効にする必要があります。以下に Apple のドキュメントから設定方法を引用します。

  1. Macで、アップルメニュー >「システム環境設定」と選択して「キーボード」 をクリックし、「音声入力」をクリックします。
  2. 「オン」をクリックします。確認を求めるメッセージが表示されたら、「音声入力を有効にする」をクリックします。

音声入力を有効にする設定画面のキャプチャー

support.apple.com

音声入力を利用するメリット

メリットについてはすでに少し述べました。

最も大きなメリットは、「メモをとる」という作業から解放されて「本を読む」作業に集中できることです。

このほかにもいくつかメリットをあげるとすれば、iOS、iPadOS の音声入力を使うことでソフトウェアキーボード入力のストレスが軽減されることかなと思っています。

これは、PC のキーボードに比べてソフトウェアキーボードが使いづらいということでもあります。 加えて、紙の本を開いてさらに iOS のメモアプリを開き、それぞれを持ち替えてメモをとるのは現実的でありません。

電子書籍からメモをとることは今のところありませんので想像ですが、iPad電子書籍とノートアプリを同時に起動しソフトウェアキーボードで入力するときに画面いっぱいなってしまいます。 画面にさまざまなものが表示された状態で作業すると、混乱してうまく作業できなくなってしまいそうです。

いずれのケースも、移動中の明き時間に「ちょっとメモしておきたい」というような場合であれば音声入力で記録しておいて、まとまって時間ができたときに推敲することで十分なように感じています。

音声入力を利用するデメリット

実際に感じたデメリットとしては、夜に音声入力を使っていたら子どもを起きてきてしまったことがありました。小声でもたいてい聞きとってくれるのですが、注意が必要です。

はまったポイント

「改行」と言えば改行してくれる便利機能があるのですが、即時に反映されず音声入力を終了した時点でまとめて反映されるというような仕様(?)になっていたことでした。

まとめ

周りの音を拾うこともほとんどなく快適に利用できています(ただ、家族に近くで話しかけられるようなときに文章が乱れてしまうようなことはありました)。

空き時間を活用して読書するような場合には、音声入力は非常に役立つソリューションだと感じています。

ちなみにこのブログも子どもを昼寝させている時間に音声入力で下書きして、夜寝かしつけてからまとめました。