失敗したとしても挑戦をほめる文化のありがたさ

「ああ、やっちまったな」というとき、「挑戦したことはほめられるべきだ」というようなフォローをもらってはっとした、という話。

人はだれしも失敗してしまうことはある。ただし、だれも失敗したいと思って失敗しているわけではない。

また、大抵の場合、新しいことに挑戦して上手くいかずに失敗してしまうのだと思っている(ときには繰り返し作業のなかでのケアレスミスということもあるが)。

そういったときに、当事者は自分を責めてしまって、「注意が足りなかった」「もっと計画していれば」「自分はなんて愚かなんだ」といった考えになってしまう。

もちろん、そのように反省することにも意味があるとは思う。が、原因を自分の内側にだけ求めることは、なぜ失敗したかを考えるための視野を狭くしてしまう。

原因は自分の中だけではなく、それをとりまく構造やシステムにもあることが多い。構造やシステムを改善することで人が失敗できないようにする考え方もある(フールプルーフ)。

そのため、失敗についてふりかえるとき、自分の内側と外側とに広い視野をもって問題がどこにあるのかを探すことが必要である。

そういったときに、自分にとって冒頭にあげた言葉はとても助けになったし、そういう文化のなかに身をおけることがありがたいと思った。